休み無しで続いていた仕事が急に途切れたのをいいことに、二泊三日で島根の実家に帰ってきた。(正確には台風7号と交錯する26日の帰京を避けて三泊した) 実家は、<縁結び>で有名というか、日本の古代史に興味のある人たちの中では今最もHOTな出雲市(つい先日までは大社町)の端、出雲大社という巨大な神社から歩いて十数分の距離にある。なぜにHOTなのかについては別の機会に書くとして、今回の目的は子供達に父親の故郷を堪能してもらうコト。<心にある風景>として、自分の次の世代に、この出雲の海や川や山といった風景を心に刻んで欲しかったのだが、、、。
出雲空港に着くなり、じーじ、ばーばの車に分乗して、目指すは最近新しく出来たという室内プール。確かに子供達は大喜びだったのだが、ウォータースライダーや流水プールで一日グルグル回っているのでは、一体どこに何をしに来たのか分からない(笑) 翌日も、新しく出来た<町おこしリゾートで海水浴>でもという話だったので、申し訳ないが自分がガキの頃から通った昔ながらの海水浴場に変更していただいた。そこで子供と一緒にボートを漕ぎ、じーじと一緒に海に潜り、貝を採って塩茹でにして夜の酒の肴にした。抜けるような青空に爽やかな風、、、。暑過ぎず寒過ぎず、一日ゆったりと過ごしたこの日こそが、故郷を実感した一日になった。
故郷にいた三日間、毎日夕方になると近所を散歩した。一日目は子供も付き合ってくれたのだが、二日目以降はゲームから手が離せないと仰る。お陰で、ここ何年歩けなかった近所の裏道やら裏山やらも歩き回ることが出来て、個人的には大きな収穫があった。もはや自分が暮らした25年前とは全く変わってしまっただろうと決め付けていたのだが、どっこい昔ながらのタール塗りの平屋が補修をかけながら今も変わらぬ場所にあったり、巾1mもない猟師町の裏路地を歩いていて、見知らぬ地元の子供達に夕方の挨拶をされたりすると、ちょっと嬉しくなるのだった。
夜は、今回のもう一つの目的。古いアルバムの中からこれぞという写真を複写する業務に没頭。Gaku君との約束で、自分が小学生の頃に通った地元三瓶山のスキー写真でもと思ったのだが、今回は残念ながら見付からず、、、。代わりに、自宅前でオヤジ手製のミカン箱ソリで遊んでいる兄貴と自分の写真が出てきたので、そいつをアップすることにした。ミカン箱に乗って得意顔なのが4歳の兄貴、右から二人目で歓声を上げているのが二歳の自分なのだった、、、。ミカン箱に取り付けたスキーはもちろん裏山から切り出してきた竹を割って七輪で炙り曲げた<竹スキー>。 コイツは単品にすれば最高に楽しい雪道具になった。長靴に麻紐でくくり付けて、今とは比べ物にならない量の雪を湛えた裏山で、登っては滑り登っては滑り、、、。切った矢竹に割り箸を突っ込んでヤツデの実を空気で飛ばす通称<ヤツデッポウ>もオヤジから教わったっけ。力でも理屈でも決して勝てないオヤジは当時からすこぶる怖かったが、何でも出来るオヤジは同時に自分の中のヒーローだった気がする。
おー、RES早いっすね。
もっと頑張って探せば、
懐かしい合板スキーで四苦八苦している小学3年くらいの
自分の写真とか出てきたはずなんですよね~(笑)
次回に期待?ってーコトで、、、。
今回の旅では色々考えさせられました。
年老いていく父母のコト、
田舎の自然のコト、人間の営みや次の世代のコト、
ひるがえって自分自身の将来設計?とかね、、、(笑)
投稿情報: wish | 2005/07/27 21:04
いやぁ、コレいいですねー。
写真を見て文章を読んでいると、僕の知らない時代なんだけどなんか懐かしい気持ちになりました。
たまに里帰りすると、関西特有(なのかな?)の文化住宅に妙にノスタルジックを感じてしまうのです。
小さい頃にオヤジを亡くしている俺には、こんな素敵な想い出はないけど
自分が父親になるときは、勉強のことを聞かれて答えられなくてもいいから
遊びのことを聞かれたらなんでも教えてあげられるようになりたいなぁ…なんて。
出雲大社の話って…
御柱が昔は水中にあって。。。とかってやつですか?
それ興味あるなぁ、近いうちに読ましてくださいね!
投稿情報: Gaku | 2005/07/27 19:55