仕事で鎌倉にある架空の小料理屋の暖簾をデザインすることになり、<はかない雪のような>という女将のキャラクター設定で真っ先に浮かんだのが、いつぞやテレビで観た江戸時代にオランダ製の顕微鏡で雪の結晶を記録したお殿さまの話。そこでさっそく調べてみました。
この土井利位というお殿さまが物した『雪華図説』と『続雪華図説』のすべての図案を紹介するサイトがありました。一枚ずつ見ていくと、独創的というか意匠的というか、現代の科学の物差しとは違う大らかな時代の匂いとでもいうのでしょうか、顕微鏡という当時の最先端の器具を通して見た世界への興味と好奇心が濃厚に漂ってきます。ここに記録された雪片模様たちは、170年経った現在も地元古河で愛され続け、学校の校章を始め街の至るところで見ることができるのだそうな、、、。で、仕事の都合も有り、気に入った図案のいくつかをパソコンソフトで描き起してみました。
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