閑古鳥鳴きまくりだったこのBLOGにも、ようやく滑走記録更新の機会が巡ってきた。直前まで不確定要素の多かった仕事の引継ぎを半ばブッチして、折りしもニセコを皮切りに道内を転戦中だった恒例行事<珍獣ツアー>の後半戦に参加することが出来たからである。後半戦のホストは美瑛在住のテレマーカー、エトリックス氏。TGRクルーもドンジャカやってったとゆーエトさんの実家『おでん屋えとり』の母屋(とゆーか合宿小屋とゆーか?/通称:エトハウス)にステイして、富良野界隈を滑り倒そうとゆー非常に贅沢な旅の企画、、、さーてどーなったんだべ?
■2/3 上砂川岳スキー場
前日夜7時半まで仕事していたにも拘わらず9時の最終便に間に合ってしまうのは、都心で働くことのメリットかもしれない。日付が変わる頃には札幌の友人宅に落ち着き、わずかな時間仮眠を取る。早朝にやじっこ車で札幌を発ち下道をひた走って上砂川を目指す。3時間弱でシングルリフトとペアリフトしか掛かっていない上砂川岳スキー場に到着。レストハウスに、なまら癖Xやケニヤ氏のサインが飾られている一風変わったスキー場。存続を訴えるポスターが気になった。美瑛のエトハウスからちゃわ&ダー、Yさんにエトさんがまもなく到着。営業開始後1時間経っても殆んど競争のないゲレンデ上部をひとしきり回した後、ゲレンデの右、右奥、左といった順に徐々に深みにはまっていった。雪質は多少ウィンドパックされてはいるもののヒザ程度の上質なパウダー。しかも、下部の雪がしっかりと締まっていたのでツボでも楽々行動できた。川床をまたぎ林道をスケーティングしてスキー場へと戻るコースで二回ほど回したらリフト営業終了。
向かいにある『パンケの湯』で温まってから断続的に雪の降り続く下道を美瑛へと2台の車でひた走り。街の入り口にある大型スーパーで買出ししてからエトハウスに落ちついた。二段ベッドがいくつもあるエトハウスの第一印象は、まさに合宿小屋、、、。この日の夕食は、羊屋こざるの持ち込んだ極上生ラム肉を使った<ラムしゃぶ(肉厚バージョン)>。ゴマだれも美味かったが、大根おろしの方が生ラムの旨みを引き出していたように思う。今回のツアーに合わせて送ってあったベルギービールとの相性も良く、3kgあった肉の殆んどがこの夜だけで皆の胃袋に消えていった。この夜、一部で話題沸騰中の<生ラム>ステッカーをGET! 11時頃に札幌から駆けつけたけんちゃん、づっかぴょんも到着し、メンバーは9人に膨らんだ。快復傾向の天気に想いを馳せながら意外に大人しく1時過ぎには就眠、、、。
■2/4 富良野岳
翌朝、6時起床で簡単な朝食をとり身支度する。この日の目的地は美瑛からは目と鼻の先にある富良野岳である。バーデン前でぼうずさんとカオちゃん、どぅーやも合流し、この日パーティーは12人に膨らんだ。ぱっちまんツアーを含む数パーティーが先行。いつもは一回で済む堰提の渡渉が今年は二回、どうやらここ富良野でもいつもと雪の付き方が違うようである。前半の無風の樹林帯では、気温は低くても汗が噴き出してくる。今回、コンタクトレンズを忘れたために、登りも滑走も発汗によるメガネの曇りが最大の障害になった。ファン付きゴーグルでなければかなりヤバかったと思う。ベベルイ上部はウィンドパックされてあまりコンディション良くないとの情報。一本目をG尾根森林限界手前から西側に落とし、二本目はベベルイを真ん中まで落としてから三本目のTGRへとトラバース。途中、愉快な?トラブルもあったりして終始和やかなパーティーを楽しんだ。
この日の気温は上部でマイナス15度。低温での発汗や濡れで足の指の感覚を失うメンバーが出たが、自分も眼鏡を拭いたりするために頻繁にグローブを外すうち指の感覚が無くなったりして保温に苦しめられた。15時過ぎに全員が下山し、カミホロ荘の風呂に行く。露天風呂から見える夕暮れの美瑛の町が壮絶な美しさで、いつまでも風呂から出ることが出来なかった。この日の夜は、お初となったタカさん、コトちゃん、旧知のWA2が札幌から合流し、総勢なんと15人。とてもエトハウスでの自炊は望めないので、予約してあった近所の居酒屋『なんじゃもんじゃ』へと繰り出した。ここがまた美瑛らしからぬ?民家の古材で組まれたコダワリの名店。料理もボリュームがあるし何食べても美味しいので驚かされた。原色のパフェを何回もお替りしては皆で回した。美瑛って町中もけっこう楽しいかも、、、。その後、エトハウスに戻ってベルギービールの残り&ワインで再び乾杯。しかしボトルをほとんど消費しない内に皆眠りに落ちていた。
■2/5 富良野スキー場
三日目、朝から快晴。昼上がりで帰京するちゃわ家にも楽しんでいただけるようにとエトさんが選んだのは富良野スキー場。といっても、この方が案内するのだからフツウのゲレンデガイドになるワケが無い。地元警察で所定の手続きを取った上にパトロール立会いのもとゲートを開けてもらい、フル装備でアウトフィールドへと分け入っていく。幾つもの尾根を越えた先でエトさんのチョイスした斜面は、サンクラストされてはいたものの、15人全員が思い思いのラインを取れるほど大きな斜面だった。その後、タイトなツリーの合間をネロネロと徐行運転して駐車場に合流。ちゃわ家を見送って昼食&ビールでまったりした後は、さながら<エトリックスと行くゲレンデ周遊の旅>状態。1m単位で導いてくれるエトさんの細やかな案内で、隠れた宝石を幾つも探り当てることが出来た。
ゲレンデは午後3時に上がり、早い夕食をとる為、こざるが予約を入れてくれた『コーラカンパニー』なる店へと移動した。この店、実際の撮影に使われた『SW』の<R2D2>だの<C3PO>のプロトタイプだのベイダーだのが所狭しと置かれている、かなりマニアックな60'sガレージ風レストラン。料理の方も尋常じゃないコダワリで作られていて驚かされた。とゆーか、店長の機関銃のようなウンチクトーク自体に驚かされたというか、、、(笑) レストランから外に出ると、大粒で物凄い上質の雪がワサワサ降ってきていた。冗談で『ナイター良いんでない?』と話していたら、近くの温泉<ハイランドふらの>に入った後、タカさんとコトちゃんは再び富良野スキー場に戻ったんだという、、、パワフル。この日は、自分も皆と一緒に札幌まで帰る日。このまま仮眠を取るというお疲れエトさんとは温泉にてお別れ、、、ほんとーにお疲れ様でした。その後は、温泉駐車場で皆にも別れを告げ、札幌WA2宅にそのまま転がり込んでマッタリ打上げ&床宿泊。Bの氏夫妻が会いに来てくれて嬉しかった。次の日のアサイチ便で帰京したものの、お土産はコインロッカーに預けたまま本牧にある現場に直行、、、ロッカーから荷物を引き出せたのは二日後だった。去年行けなかったから二年振りとなった元祖?『珍獣ツアー』。年々新しいメンバーも増えて着実に北の大地にも<珍獣>が根付いているのを実感。まもなくデリバリーの始まる旧<珍獣ステッカー>増刷分(今季は色違いで製作)、新作のほうも急がねば、、、。
きゃ~、楽しそうですなぁ。
こっちはどんよりツアーになっております。
関係ないけど、ぱっちまんの名付け親は私だったりします
ほんと関係ないな(笑)
投稿情報: たかおやじ | 2006/02/18 00:16