自分には放浪癖があったようで、小学校の頃から海だの山だのを一人で日が暮れるまで歩き回ったり、寝静まった家を抜け出しては深夜の街を歩き回ったりだの、、、(笑) 今日は三泊五日のキツイお仕事の後、一月ぶりに休みが取れたので自分へのご褒美にと早起きして日比谷まで。裕福な家に育ちながらすべてを捨てた放浪生活の末にアラスカの荒野で孤独な死を迎えた24歳の若者のお話『イントゥ・ザ・ワイルド(Into The Wild)』を観るのが目的。日本では『荒野へ』のタイトルで90年代に翻訳・刊行された登山家ジョン・クラカワーのノンフィクション・ノベルを、10年近い映画化権交渉の末にショーン・ペンが映像化したもの。原作は残念ながら未読なれど、すべてのエピソード、登場人物たちが愛おしいほど丁寧に描かれ、生と死、父と子、文明と辺境といった普遍的な対立からそれらを超えた神の目線までを『モーターサイクル・ダイアリーズ』の撮影監督エリック・ゴーティエのカメラが奇跡的な美しさで表現。たった一人の死が持つ大きくもなく小さくもないリアルな重さ、冒険(放浪)するココロというものに思いをはせる一日になりそう、、、というワケで本日、またひとつ歳をとりました(笑)
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