<冬将軍>という言葉、最近は使われること自体が少なくなったように思う。修飾詞として頭に<本格的な>とか<厳しい>が付け加えられると一部の深雪マニアは喜び、この語に続けて<居座る>となると、各地での深刻な雪害も気になってくる。調べてみると、元々はモスクワに侵攻したナポレオンを敗走させた厳しい冬の寒さを<将軍>に例えたことから始まったようだが、最近では底冷えの続く日本経済を比喩する場合にも時たま見掛ける。気象用語として使う場合には<冷たい北西の季節風で強い寒気が支配的>な天気概況に使われるのだが、30日を基点とする向こう一週間は、まさに<厳しい><冬将軍>が<居座る>一週間となりそうだ。特に、九州地方や中国・四国では注意が必要である。週間天気予報にズラリと並んだ雪ダルマの顔も将軍様に変えなければならないかもしれない。
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